ハンドメイド作品を作る中で、誰もが一度は「これでいいのかな?」と悩んだ経験があるのではないでしょうか。私自身もその一人です。
完成した作品を眺めて、「ここはもう少しこうした方がいいかも」と何度もやり直したり、「これでお客様に喜んでもらえるだろうか」と不安に思ったり。ハンドメイドは、ただ手を動かすだけでなく、自分の想いやこだわりを形にする、とても繊細な作業です。その過程で迷いや葛藤を感じるのは、むしろ自然なことだと思います。
自信のなさを味方にする!謙虚さが成長を加速させる
自信が持てないからこそ謙虚に素直に学べる
自信が持てないと感じるとき、それは決して悪いことではありません。それどころか、成長の大きなチャンスでもあります。なぜなら、自信がない状態だからこそ、私たちは「まだ知らないことがある」「もっと学びたい」という気持ちを自然に抱けるからです。
謙虚さとは、自分にはまだ成長の余地があることを認める姿勢です。そして、素直さは、他の人の意見や新しい知識を受け入れる柔軟な心を持つことです。自信が持てないときは、この2つの力が自然に働きます。「もっと良い作品を作りたい」「もっと上手くなりたい」と思うその気持ちが、学ぶ意欲を引き出し、前へ進むエネルギーとなるのです。
一方で、自信がありすぎると、時に成長の妨げになることもあります。「もうこれで十分だ」と思ってしまうと、新しい挑戦や改善のチャンスを見過ごしてしまうかもしれません。しかし、自信が持てないと感じるときは、自分の足りない部分に気づき、そこを補おうとする姿勢が自然と生まれます。
例えば、ハンドメイド作品を作っていて、「まだ技術が足りないな」と感じたとき。これを悲観的に捉えるのではなく、「もっと上手くなるために何を学べるだろう?」と考えてみてください。その謙虚な気持ちが、技術やデザインの幅を広げ、あなたを次のレベルへと導いてくれます。
自信がないからこそ、私たちは謙虚に、そして素直に学ぶことができます。それは、成長の原動力であり、未来への可能性を広げる鍵です。だからこそ、自信のなさを否定するのではなく、前向きな学びの姿勢に変えていきましょう。それが、あなたをさらに輝かせる力になるはずです。
小さな「成長」を楽しむ事
私は、作品作りを通して自分自身も成長できることが楽しいと感じています。最初から完璧な作品なんて作れません。でも、試行錯誤を繰り返し、少しずつ改善していくことで、自分が納得できる形に近づけていける。その過程そのものが、ハンドメイドの醍醐味だと思っています。
自信というものは、一気に得られるものではありません。私の場合、小さな成功を一つずつ積み重ねることで、少しずつ自信をつけてきました。たとえば、「ここを改良したらもっと良くなる!」と実際に試してみて、思い通りの結果が得られたとき。それは小さな一歩ですが、確実に前進した証です。
周りの声に揺さぶられない強さを持つ
作品作りを続けていると、ときには自信を失わせるような酷い言葉をかけられることもあります。でも、それに耳を傾けすぎる必要はありません。私の経験上、どんなに素敵な作品でも、全員に受け入れられることはないからです。
それよりも、私の作品を見て「素敵ですね!」と言ってくれる人がいる。その事実に目を向けるようにしています。全員に認められる必要はありません。あなたの作品を心から好きだと言ってくれる人がいる、それだけで十分なのです。
売れる作品の裏にある価値
売れる作品を作ることは確かに大切です。けれど、「売れる作品」というのは、ただ流行に乗るだけでは生まれません。それよりも、自分が納得できるまで工夫を重ねた作品、そこにあなたの想いが込められた作品は、本当に価値があります。その価値を感じた人が手に取りたいと思うからこそ、結果として「売れる作品」になるのだと思います。
だからこそ、焦らずに自分のペースで取り組んでほしいのです。今はまだ納得できない部分があったとしても、それは次へのステップです。試行錯誤を楽しむ気持ちを大切に、少しずつ自分の理想に近づいていければ、それで十分だと思います
あなたの作品には、あなたにしか出せない味がある
ハンドメイド作品は、作り手の想いや個性が色濃く反映されます。同じ材料を使っても、誰が作るかで全く違うものが生まれる。それがハンドメイドの素晴らしさです。だからこそ、他人と比べるのではなく、あなたらしさを作品に込めてください。
たとえ今、思うような結果が得られていなくても大丈夫です。あなたが努力しているその時間は、必ず作品に表れます。そして、その作品を通して、あなたのファンになってくれる人がきっと現れるはずです。
ハンドメイドで自信をつけるための10の秘訣
1. 小さな成功体験を積み重ねる
自信は一朝一夕で身につくものではありません。まずは「できた!」という感覚を得られる小さな目標を立ててみましょう。
例:
• 初めての素材や技法を使って試作を作ってみる。
• 1週間で1つの作品を完成させる。
• インスタグラムに1作品投稿して反応を見る。
目標が達成できたら、自分を褒めてあげる習慣をつけましょう。それが次の挑戦へのモチベーションになります。
2. 練習作品をたくさん作る
「完璧な作品を作らなきゃ」とプレッシャーを感じると、手が止まってしまうことがあります。そこで、あえて「練習」と割り切って作る時間を増やしてみましょう。
ポイント:
• 素材を無駄にすることを恐れず、気軽に試行錯誤する。
• 同じデザインを複数作って、技術や効率を向上させる。
練習作品が増えると技術が上がるだけでなく、「私はこれだけ作れる!」という自信にもつながります。
3. ポジティブなフィードバックを大切にする
誰かに見てもらい、感想を聞くことは大きな励みになります。
方法:
• 家族や友人に見せて意見をもらう。
• SNSに投稿して反応を確認する。
• フリーマーケットやハンドメイドイベントに出展して、直接お客様と話す。
ここで重要なのは、ポジティブな声に注目することです。ネガティブな意見があったとしても、それをすべて真に受ける必要はありません。あなたの作品を素敵だと言ってくれる人の声を心に刻みましょう。
4. 過去の作品を見返す
昔の作品と比べることで、自分の成長を実感できます。
やり方:
• 写真を撮って記録しておく。
• 数ヶ月前の作品を見返し、「こんなに上手くなった!」と感じるポイントを探す。
上達した部分に気づけば、それだけで自分を肯定できるようになります。
5. 自分の「好き」を追求する
「自分が好きなもの」を軸に作品作りを続けることで、自分らしさが作品に表れます。好きなものを形にする時間は自然と楽しくなり、作品に対する自信も湧いてきます。
ヒント:
• あなたが心からときめくテーマやデザインを追求する。
• 他人の流行や好みに流されず、自分の感覚を大切にする。
6. 知識と技術を磨く
技術が向上すると、それが自信に直結します。
具体例:
• YouTubeや本で新しい技術を学ぶ。
• ハンドメイド教室やオンライン講座を受講する。
• 他の作家の作品を観察し、取り入れたい部分を研究する。
「学び続けている」という実感は、自分のスキルへの信頼を高めます。
7. マイルールを作る
自分なりの「満足の基準」を設定してみましょう。
例:
• 「作品を完成させることが目標」
• 「楽しみながら作ることが最優先」
• 「1つの作品に1つ、新しいアイデアを盛り込む」
こうしたルールがあると、迷いが減り、次に進みやすくなります。
8. 失敗を恐れない
どんなに経験豊富な作家でも、失敗はつきものです。失敗は成長のためのステップだと捉えましょう。
実践方法:
• 「これは学びのための試作品」と自分に言い聞かせる。
• 失敗作のどこが良くなかったのかを分析し、次に活かす。
失敗から学んだことが自信につながります。
9. 他の作家と交流する
同じようにハンドメイドに取り組む仲間がいると、心強いものです。
やり方:
• ハンドメイドイベントやワークショップに参加する。
• SNSやブログを通じて他の作家と交流する。
仲間から得られるアドバイスや励ましの言葉が、新たなエネルギーとなります。
10. 自分を褒める時間を持つ
何より大切なのは、自分自身を認めることです。
実践方法:
• 1日の終わりに、「今日作ったもの」や「頑張ったこと」を書き出してみる。
• 自分が達成したことに「よく頑張ったね」と声をかける。
自分を褒める習慣ができると、自信は自然と育まれます。
参考記事:自分を褒めると良い事いっぱい!〜自己肯定感が上がる今すぐ使える褒め言葉たち〜
最後に――
私もまだ成長途中です。一歩進んでは立ち止まり、悩みながらも少しずつ前に進んでいます。
どうか、自分のペースを大切にしてください。自分の作品も、そして何より自分自身の事も優しく見守りながら進んでいきましょう。悩むことも、試行錯誤することも、すべてがあなたの魅力となり、ハンドメイド作家としての道をより素晴らしいものにしてくれるはずです。あなたの作品が、これからもっと輝くものになりますように。
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